今回ご紹介するのは、人生最終段階を迎えた患者の医療に携わり、3500人の方を看取ってきたホスピス医の小澤竹俊氏が書かれた「もしあと1年で人生が終わるとしたら?」です。
私がこれまで色々読書をしてきた中で1つ印象に残っていることがあります。それは「成功は偶然、失敗は必然」。ニュアンスは違えど, 数多くの本や人が残してきた言葉です。
多くの人の人生最後に残る後悔は何だろう?
きっとそれは自分も同じではないだろうか?
それを知ることで、家族との過ごし方、自分の生き方が変わるのでは。
是非、記事を見て一緒に考えてみてね!
人生の意味について
誰にも例外なく訪れる「死」。もしあなたの人生が, あと1年で終わりを告げるとしたら。
これまでの人生を振り返り, 悔いのない充実した人生だったと言えるだろうか。
・ あの時、〇〇すれば良かった
・ 後悔だらけで全然良い人生ではなかった
そんな風に思う事は無いだろうか。
そもそも良い人生とは?
そもそも良い人生とは、どういう人生だろう。
人の役、社会の役に立てる事?
もちろん誰かの役に立てるのは素晴らしい事だが、
それでは歳ととったり、病気で不自由になった時に 「自分は誰の役にも立てていない」
と思った瞬間、人生の意味を見失ってしまう。
本書では 人は存在するだけで価値を持っている と述べています。
大切な人 (親や子供、はたまた血のつながりは無いけどかけがえのない人) は、どこかに居てくれるだけで、嬉しかったり、心の支えになったり。
ふと忘れがちだけど、きっとそれは当たり前のはずです。
後悔ない人生とは?
先が見えない大きな決断をした時、振り返ってみると、こうすれば良かったと思った事は無いだろうか。
本書では大きく分けて2点, 後悔を和らげるポイントを挙げています。
・ 自分自身に関して
→ やらずにする後悔より、やってする後悔
・ 自分以外の事柄に関して (家族の治療方針とか)
→ 以下の3つのポイントを意識する
① 一人で決めないこと
② 一回で決めないこと
③ 専門家の言いなりにならないこと
「CHAPTER1 もしあと1年で人生が終わるとしたら?」より引用
やらずにする後悔より、やってする後悔という言葉に触れた時、私は成田悠輔さんの
好きな言葉を思い出しました。
“大事だなと思うのは、上手くいくかどうか全く分からない、むしろ多分失敗するという中でも、とりあえず無理やり足を踏み出してしまう意味不明な勇気をいかに持つか”
自分はこの「やらずにする後悔より、やってする後悔」 これを意味不明で良いから勇気を持ってやることが、後悔をしない人生を生きる秘訣なのかな、とも思いました。
後悔しないポイント3選
本書では実際の患者さんの話も踏まえ、人生を生きていく上で、後悔しないための様々な問い掛けがされています。
ここでは、3点抜粋してお伝えします。
①あと何回、大切な人に会えるか
ここでは例として、親とどれくらい過ごせるか、について考えてみましょう。
仮に親の年齢が70歳とすると、日本の平均寿命が81歳くらいなので、単純に考えると11年の猶予があります。
11年あるなら、まだまだ色々出来るな。
そう思ったでしょうか?
ただ、もし同棲しておらず遠くで暮らしている場合、1年に会うのは数日くらいではないでしょうか。そうなると、仮に毎年3日あっているとすれば
3 [日/年] × 11 [年] = 33 日
となり、さらに1日のうち睡眠時間とかもあるので、それらを除いて6時間くらい一緒にいられるとすれば
33 × 6 時間 = 198時間 = 8.25日
実質、1週間+α くらいの時しか側にいられないことになります。
どうでしょう?もっと多くの時間を一緒に過ごしたい、と思う方もいるのではないでしょうか。
②自分の声なき声に耳を傾けられているか
自分は思い通りに生きられていない、と思い込んでいないだろうか。
例えば下記を考えてみて欲しい。
・今日は何を食べたか?
・今日は何を着て過ごしたか?
・今日は何時に寝るか?
何も考えず習慣で過ごしてしまいがちだが、よくよく考えると、着る物も自由・食べる物も自由・寝る時間も自由。自分で自由に選んでいるのではないだろうか。
末期の患者さんの中には、自分で出来ることが少なくなり、
・歩いてスーパーに行きたい
・好きな物をいっぱい食べたい
そんな些細な願いを口にされる方もいらっしゃると言います。
自分の内側の声なき声を聞き、今夜はハンバーグを食べよう、週末は温泉に出掛けてみよう、春になったら桜を見に行こう、など未来に夢を描きながら過ごしてみませんか。
③あと1年で人生が終わるとしたら
最後に本書の題名でもある、あと1年で人生が終わるとしたら何をするか。
もしかしたら、この記事を読んでくださっているあなたは、しなければいけない事に日々追われたりしていないだろうか。
あと1年で人生が終わるとしたら、どう過ごしたいか?
先人達のアドバイスを参考にしつつ、少しでも自分なりの答えを出して、一歩踏み出す勇気を持てれば、きっと今よりも前向きな人生になると思います。
まとめ
いかがだったでしょうか。
記事には書ききれなかったのですが、本書の中では、実際の患者さんとのやり取りの一部も出てきて、より鮮明に人生に向き合うことができたと思います。
人生を考えるきっかけにしたい、小澤氏の経験に即した言葉 (とても優しい語り口が文体からも伝わってきます) で読んでみたいという方は、ぜひ本書を手に取っていただければ幸いです。

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